99白血病検診室  ―  白血病とは 
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白血病とは

「血液のがん」といわれる白血病は、骨髄の中で血液細胞を作っている造血幹細胞ががん化して、規則正しい分化・成熟過程をとらず無秩序に増殖する疾患の総称です。多くのがんが中高年に多発するのに対し、白血病は乳児から高齢者まで広く発生することが特徴です。

正常細胞は成熟分化すると、計画細胞死(アポトーシス)というメカニズムにより細胞が自然に死ぬようにプログラムされています。たとえば、赤血球の寿命は約120日、白血球の中で最も多い好中球は数時間、血小板は数日間です。一方、白血病細胞というがん細胞は、この計画細胞死がおこらないために細胞は増え続けます。血液中には無秩序に増殖した白血球や、未成熟な細胞がどんどん増えていくため、正常な血液が行うべき栄養や酸素の運搬が十分行われなくなり、貧血、細菌感染、出血など様々な症状を引き起こします。

急性白血病と慢性白血病の発生比率は約4:1です。急性白血病の内、骨髄性とリンパ性の割合は、成人では約4:1、小児では逆に約1:4です。日本国内の年間白血病発生率が欧米の10万人当り7~8人に比較して4~5人と低いのは、慢性リンパ性白血病が極端に少ないためです。慢性リンパ性白血病は欧米では全白血病の30%と最も高い頻度を占めていますが、わが国では約2%を占めるにすぎず、極めて稀だといえます。一方、成人T細胞白血病・リンパ腫はわが国に特徴的にみられる疾患です。

以前は、白血病は手術ができないことからも、不治の病といわれていましたが、近年では化学療法や造血幹細胞移植の進歩にともない、予後も良くなりつつあります。