99白血病検診室  ―  白血病の種類 
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 白血病の種類

白血病は、一般に、「急性骨髄性白血病」「慢性骨髄性白血病」「急性リンパ性白血病」「慢性リンパ性白血病」の4種類に分類されます。

白血病はがん化する細胞の増殖速度によって、がん化した白血球が芽球の段階で分化能を失って増えるものを急性白血病、分化能を保ったまま成熟する過程の全段階で増えるものを慢性白血病と呼んでいます。さらにがん化した細胞の種類によって、骨髄系細胞ががん化する骨髄性白血病と、リンパ系細胞ががん化するリンパ性白血病にそれぞれ分類されます。


 急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia)

急性骨髄性白血病は、骨髄の幹細胞のDNAが何らかの原因によりダメージを受けてがん化し、無秩序に増殖していく病気です。そのため正常の白血球、赤血球、血小板などが減少し、また通常の機能を果たせなくなり、貧血や他人に感染もしなければ、遺伝することもありません。

発症の原因ははっきりわかっていませんが、放射線被爆、ベンゼン(化学物質)、抗がん剤治療などが危険因子となっているようです。急性骨髄性白血病の大部分は薬剤によく反応しますが、ときどき薬物療法単独で治癒させることは困難な場合があります。


 慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia)

慢性骨髄性白血病では、骨髄および末梢血液中の白血球の一種である顆粒球が異常に増加します。 白血球の異常な増加のほか、血小板も増加している場合が多いようです。赤血球は初期にはほとんど変化はありませんが、進行すると貧血となります。白血球数が増加するにしたがって、全身倦怠感、無気力、夜間の寝汗、体重減少などの症状が出現します。

慢性骨髄性白血病に罹った多くの方は脾臓が腫大します。そのため周囲の胃腸を圧迫することによる腹部の膨満感もみられます。 19歳未満における慢性骨髄性白血病の発症率は低く、大部分は成人してから発生します。


 急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia)

急性リンパ性白血病は、リンパ球および骨髄中のリンパ球前駆細胞ががん化して発症します。リンパ球にはそれぞれ違う働きをするいくつかの種類がありますが、中でも、抗体をつくるB細胞と、ウイルスや異物を死滅・撃退させるT細胞が代表格です。白血病細胞がどのタイプのリンパ球に生じているかにより、治療法も異なってきます。

急性リンパ性白血病の診断では、先ず白血病細胞の起源によりT細胞性 とB細胞性とに分けるとともに、芽球が25%以上のものを急性白血病とし、それ未満のものは悪性リンパ腫とみなしています。

急性リンパ性白血病の原因はよくわかっていませんが、放射線被爆や化学物質など複数の要因が引き金になっていると考えられます。先進国の社会的経済的地位の高い層に比較的多く見られます。19歳未満の白血病患者の中では最も多いタイプで、どの年代でも発症します。


 慢性リンパ性白血病(chronic lymphoblastic leukemia)

慢性リンパ性白血病は、他のタイプの白血病とは異なり、放射線被爆やベンゼンなどが発症の原因ではないと考えられています。

35歳以下にはほとんど見られず、50歳頃から急激に増え始めます。症状が出てからというより、定期健診で発見されることが多いです。病気の初期には健康状態をさほど損なうようなことがなく、緩やかに症状が進んでいきます。


 広義の白血病

広義の白血病には、上記のほかに次の種類が含まれます。

●成人T細胞白血病・リンパ腫 (adult T-cell leukemia/lymphoma; ATLL)
成人T細胞白血病は、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)がTリンパ球に感染し、全身の臓器に入ることで発生する白血病です。いくつかの種類があり、急性のものは命の危険があります。授乳による母子感染、夫婦間感染、輸血や血液製剤なども感染経路となります。日本に特徴的に多く見られ、主に40~50代で発症し、悪性腫瘍や感染症を合併します。化学療法で治療します。

●前リンパ球性白血病 (prelymphocytic leukemia; PLL)

●毛様細胞白血病 (hairly cell leukemia; HCL)

●大顆粒リンパ球性白血病 (large granular lymphoblastic leukemia; LGLL)

●真性赤血球増加症 (polycythemia vera; PV)

●本態性血小板血症 (essential thrombocythemia; ET)

●慢性好中球性白血病 (chronic neutrophilic leukemia; CNL)

●骨髄線維症 (myelofibrosis)